アンパンマンの世界観

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記入日2008-06-01
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私が思うに、アンパンマンの世界というのは、言ってみれば無償奉仕とロールプレイングの世界だと思うんですよ。
よく、パン工場はあんなにパンをみんなに分け与えていてよく破産しないなという意見を聞くのですが、何作か本編を見ていれば分かるように、パン工場に限らずみんな物を無料で相手に分け与えています。ドキンちゃんはお金が欲しいと歌の中で言っていますが、そもそもお金の使い道がないんですね。さらには、物々交換や、交換条件があることすらまれです。もちろん恩を受けた人がお返しをしようと思うのはあるのですが、お返しを期待して恩を着せる人はほぼいないのです。徹底した一方的奉仕じゃありませんか。
そしてもうひとつがロールプレイングの世界。ゲームの話じゃなくって、要するにキャラクターには一人ひとり役割があって、それを演じることで話になるという、そういう意味です。アンパンマンやばいきんまんなどの登場回数の多いキャラクターに関しては例外も多いのですが、ほとんどのキャラクターには(多くの場合は名前に関連した)何らかのテーマが与えられていて、ほぼそれだけでキャラが出来上がっているわけです。たとえばばいきんまんなら「悪役」で、普通にやれば八方円満に収まるのにわざわざ悪いやり方をしてアンパンマンにぶっ飛ばされるのです。そこに合理性なんぞありません。役割を果たすために行動するのだから、役割にないことをしないのは何もしないのと同じなのです。まあ、前述の通り、ばいきんまんには例外が多いのですが。