「それいけ!アンパンマン」に関する情報を掲載している非公式のサイトです。
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おはなし
妖精バックちゃんがなんだか困っているぞ。
「うーん、おなかがいっぱいだぞー。」
おやおや。バックは何でも思っていることと反対のことを言ってしまうようだ。
そこへ果物をいっぱい積んだ馬車でドリアン王女とアボガドじいや
がやってきたー!
「そなた、困っておるようじゃの。わらわに言ってみるぞよ。」
「おいら、おなかなんてすいてないぞ。果物なんかほしくないやい!」
「なんじゃ、ほしくないのか。ならわらわはパン工場へ行くのでここでさらばぞよ。」
「では参りましょう。王女様。」
あーあ、二人はつり橋を渡って行ってしまった。「いらないよー!あっちいっちゃえー!…ぐすん。」
ドリアン王女を引き止めることができずつり橋の上に立ち尽くすバック。
そのときつり橋の床板が抜け落ちてしまったー!「うわーん!だれかー、助けないでー!」
残った床板にしがみついて必死に助けを呼ぶバック。でもそれじゃ通じないぞ!「助けないでとは変わったことを言うもんじゃのう。」
「さようでございますね。」
ついに遠くへ行って見えなくなってしまったドリアン王女。妖精バックはもう限界だ。
そしてついに手が滑って落ちてしまったー!「うわー!誰か来ないでー!」
「いまいくでちゅー!」
谷底へ落ちていくバックを助けたのはあかちゃんまんだ。
バックを見事に空中キャッチして谷底へ優しく下ろす。「けがはなかったでちゅか?」
「うわーん!怖くなかったよー!」
「よちよち。こわかったんでちゅね。もうだいじょうぶでちゅよ。」
あかちゃんまんには妖精バックの言葉がわかるみたいだ。
そのときバックのおなかがぐーっと鳴った。「おなかがすいてないぞ…。」
「おなかがすいたんでちゅね。みるくをどうぞでちゅ。」
「わーい!うれしくないやい!」
貰った哺乳瓶からおいしそうにミルクを飲む妖精バック。
一方パン工場では…「それは妖精バックですよ。何でも思ったことと反対に言うんです。」
「そうじゃったのか。変わり者じゃのう。」
「ドリアン王女様、あの時助けないでと聞こえたのはまさか…!」
「それは大変だ!」
さっそうと飛んでいくわれらがアンパンマン!見送るドリアン王女!
あかちゃんまんと妖精バックは谷の上に戻って仲良く遊んでいるぞ。「もーいーかい。」
「もーいーぞー。」
「もーいーかい。」
「まーだだぞー。」
「よーし、みつけるでちゅ!」
妖精バックを探し始めるあかちゃんまん。でもおなかがすいてきちゃったみたいだぞ。「おなかがすいたでちゅ…。えーんえーん!」
「あかちゃんまん!」
この様子を見て思わず飛び出した妖精バック。
あかちゃんまんを背負って近くにある村へ向かったぞ。
「あかちゃんまんのミルクがほしくないぞ!」
「あら。変な事を言う子ね。」
おやおや、バックちゃんの言い方じゃ通じないぞ。
それを見ていたのがばいきんまん。
「あかちゃんまんが弱ってるぞ!チャンース!」
ああ!無常にもバイキンUFOからハンマーが振り下ろされる!「やめるんだー!ばいきんまん!」
そのときやってきたのがわれらがアンパンマン。すばやくハンマーを受け止めたー!「きたなー。おじゃま虫めー!」
アンパンマンとばいきんまんが戦っている間にバックは他の家へ。でもやっぱり通じないみたいだ。
そんなことをしているうちにアンパンマンがピンチだ!
そのときバックにおぶわれているあかちゃんまんが一言。「あかちゃんまん、もうおなかいっぱいでちゅ…。」
「えー!おなかすいたの?」
本当はおなかがすいてるのに反対のことを言い始めた。「ミルクいらないでちゅ…。」
「だってさっきはミルクいらないって…。」
「あら。赤ちゃんにミルクがいるのね。」
おやおや。はからずも言いたいことが伝わってしまったぞ。そしてミルクを受け取るバック。「ありがとうじゃないぞ!」
ミルクを飲んで、あかちゃんまんの復活だー!「げんきいっぱい!あかちゃんまーん!」
そしてあかちゃんまんはアンパンマンと二人でばいきんまんをやっつけた。
「さっきはうそをついてごめんなさいでちゅ。」
「ううん、おかげでぼくも助かったよ。」
「ちっとも気にしてるぞー。」
「さあ、パン工場へ行こう。ドリアン王女がおいしいフルーツを用意して待ってるよ。」
こうしてパン工場へ向かうアンパンマンたち。めでたしめでたし。
ここでちょっと自己紹介。ぼくまつだみふみ。よろしくねー。
せつめい
前回と同じような書き方で、それに加えて解説放送の石丸博也さん風にナレーションっぽいの入れてみました。
いつもテキトーに喋ってるように感じてたけど、あのノリで喋り続けるのって大変なんですね。
さて、このお話、実はおかしい部分があります。
それは、あかちゃんまんが戦略的な嘘をつくこと。
それも弱体化した状態で言うこと。
あかちゃんまんは正直な正義の味方なので、嘘をつくことは基本ありませんし、ミルク切れを起こせば頭も回らなくなるのでなおさらです。
まあここは、素人の考えた妄想ストーリーということでご容赦を…。
ちなみに妖精バックのセリフは、IEならマウスを乗っけると本心が出てきます。