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ストーリー
ある日、ばいきんまんはドキンちゃんに言われて雪山に氷の宝石を取りに来る。何とか氷の宝石を見つけ出したが、吹雪のためバイキンUFOまでたどり着くことができず、途中で倒れてしまう。
気がつくとばいきんまんはかまくらの中にいた。ユキダルマンたちが倒れたばいきんまんを見て助けてくれたのだ。心配するユキダルマンに事情を話すと、ユキダルマンが壁となって吹雪をさえぎり、UFOのところまで連れて行ってくれた。ばいきんまんは助けてもらったことに感謝し、きっとお礼をするからといって帰っていった。
バイキン城に帰ってドキンちゃんに氷の宝石を渡したばいきんまんは早速ユキダルマンが今まで見たこともないようなすごいお礼を考え始めるが、全く気の利いたお礼が思い浮かばない。そのとき、ホラーマンが火山のように熱く燃える胸の内をドキンちゃんに告白する。それを聞いたばいきんまんは、ユキダルマンたちを火の山に連れて行くことを思いつく。
早速雪山からユキダルマンを火の山で連れて行くと、ユキダルマンは今まで見たことのない熱く燃える一面真っ赤な世界の美しさに感動する。しかし雪でできたユキダルマンは火の山の高熱には耐えられない。溶けてゆくユキダルマンを見てそのことにいまさら気付くばいきんまんであったが、最悪のタイミングでアンパンマンが現れたため、ユキダルマンを放置してバイキンUFOで逃げ出す。そのことで、ばいきんまんがわざと溶かしたと勘違いしたアンパンマンはばいきんまんを追い始める。そのとき、湯気がアンパンマンの行く手をさえぎる。その湯気はユキダルマンが溶けて蒸発した水蒸気だった。湯気になったユキダルマンは、ばいきんまんに悪気がなかったこと、火の山を見せてもらってとても嬉しかったこと、こうなるとわかっていてもばいきんまんの恩返しに応えたかったことを説明する。それを聞いたアンパンマンはばいきんまんを追うのをやめ、逃げ帰るばいきんまんの背中を寂しそうに見つめるのであった。
解説
ばいきんまんには、大きく分けて悪意があって本当に悪い場合と、善意でやったことなのに結果的に悪くなってしまう場合がある。今回は後者のほうを選んでみたパターン。
終わり方がすごく中途半端だけれど、まあこれにはこれでそれなりに理由がある。