こんな話考えてみた3「アンパンマンとアンパンユキダルマン」

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記入日2008-06-11
分類

ストーリー

ばいきんまんは前回溶けたユキダルマンの雪解け水をヒヤリの城にもって行き、自分の仲間として新しいユキダルマンを作り出す。ばいきんまんはユキダルマンをどのような姿にするか散々迷った挙句、周りのみんなを騙す目的で、アンパンマンの姿にした。アンパンユキダルマンの誕生だ。
まずはアンパンマンを倒すため、仲良くする振りをして背中に乗り、自ら解けてアンパンマンの顔を濡らすユキダルマン。すぐさまばいきんまんがやってきて冷凍ビームでユキダルマンを再生するが、どうにもさっきまでのずるいユキダルマンとは様子が違う。解けてアンパンマンの顔にしみこんだときに、顔に入っていた勇気の花のエキスが雪に混じったのだ。ばいきんまんを慕いながらもアンパンマンの愛と勇気と正義の心をも持つユキダルマンは、顔が濡れた素手のアンパンマンにばいきんまんがUFOに乗って戦うのを許さない。その思いに応えたばいきんまんは、UFOを降り、自らも顔に水をかぶってアンパンマンと肉弾戦を始める。
そのとき、ユキダルマンの耳に遠くから悲鳴が聞こえてくる。ばいきんまんの応援をやめて現場へ急行すると、プリンちゃんの家が火事になっていて、遊びに来ていたウサコちゃんが逃げ遅れて取り残されているという。火が燃え盛る家の中には誰も入れず、アンパンマンも顔が濡れてはどうしようもなかった。しかし、ユキダルマンだけは迷わず火の中へ飛び込む。火事の高熱で体を溶かされつつもウサコの元へたどり着き、残った雪でウサコの体を冷やす。しかしユキダルマンの体はすでに半分以上解けていて、もう帰るだけの余力は残っていない。それを見たばいきんまんはユキダルマンの新しい顔をUFOから発射。だが狙いが外れて新しい顔はアンパンマンのほうへ飛んでいく。冷たさ百倍になったアンパンマンはその勢いでウサコたちのもとへ急ぐが、たどり着いたころにはマントが燃えてやっぱり帰る余力がなくなってしまっていた。アンパンマンは最後の希望をユキダルマンに託し、雪の顔をユキダルマンに付け替える。元気百倍になったユキダルマンは、冷たい息で周りの火をすべて消し止め、ウサコたちを抱えて家から脱出する。
ばいきんまんは自分の仲間が人助けをしたのに不服そうであったが、ユキダルマンは構わずばいきんまんをつれてバイキン城へ帰る。

解説

前回中途半端に終わった理由がこれ。前回のラストとつながっています。
今回はアンパンユキダルマンというキャラを考えてみました。ノーマルなユキダルマンと競演しない限りは、最初の一回を除き単にユキダルマンと呼んでいます。大体ほかのキャラもユキダルマンと呼んでいる、ということにしています。
アンパンユキダルマンは、強くて優しくて、それなのにばいきんまんが大好きな冷たい子。いつもはばいきんまんの悪さも黙って見守ってるけど、いざとなったら敵味方関係なく体を張って助ける子。フェアな戦いを好むけど、その「フェアさ」の捕らえ方は結構いい加減だったりします。
ちなみに火事の原因は、遊びに来たウサコちゃんのためにプリンちゃんが揚げパンを作ってあげようとして、目を放した隙に発火した、ということになっています。