イベント理論

現在、開発凍結されています。ここに記載されている内容は、現在実現の目処はたっていません。

基礎理論#

イベントは到達可能性と完了状態から理論上全て以下の4つのイベント状態に分類できる(詳細は後述)。

  1. 未到達
  2. 未完了
  3. 完了
  4. 到達不可能

全てのイベントには以下も含まれる。

ただし、物量的な問題で、実際にはこれら全てにイベント状態を割り当てることは不可能であり、イベント状態とは別に未完了・完了のみを表現するイベントフラグの利用、あるいはそれら全てを無視して理論上いつでも起こりうる「いい加減な」イベントを使うことも考えられる。

イベント状態#

イベント状態の遷移図

未到達#

一時的にイベントが発生しない状態。
最初は全てこの状態であり、条件を満たすことで未完了または到達不可能状態へ移行する。

未完了#

イベントが発生可能もしくは発生中だが完了していない状態。
発生可能なイベントはこの状態のイベントのみであり、イベント中で条件を満たすことにより完了状態になるが、別のイベントで到達不可能になることもある。

完了#

既に完了し、もう発生しないイベントの状態。
基本的に完了をきっかけとして他のイベントが未完了または到達不可能状態へ移行する。

到達不可能#

イベントが恒久的に発生不可能となった状態。
期間限定イベントや分岐などでこの状態が発生する。

イベント図#

イベント図の例
イベントは図のように頂点とそれらを繋ぐ矢印からなる。
矢印の向きは上から下へ延びるのみであり、真横の頂点やより上の頂点に繋がることはない(ループイベントの禁止)。
また、矢印は一つの頂点から複数出ることもあれば一つの頂点に複数集まることもある。
なお、終点のイベントの状態が完了になるか到達不可能になると始点のイベントの状態は到達不可能になる。

実線の矢印は先へ進むためたどるべき経路を示している。
始点のイベントの状態が完了にならないと終点のイベントの状態が未完了にならない。
逆に言えば、一つの頂点に向かって実線の矢印が伸びている場合、ある頂点の現在の状態が未到達であり、なおかつ全ての矢印の視点が完了状態であれば、その頂点の状態は未完了となる。
例えば、未到達の状態の3のイベントを考えると、1と2のイベントの状態が完了になると未完了になる。

破線の矢印は先へ進むためにたどらなくてもよい経路を示している。
すなわち、未到達の状態である一つの頂点に向かって複数の破線の矢印が伸びていた場合、どれか一つの破線をたどればそのイベントの状態は未完了になる。
また、終点の状態が未完了になった時点で始点の状態は到達不可能になる(完了であった場合を除く)。
例えば、未到達の状態の6を考えると、4または5の一方が完了の状態になると未完了の状態になり、他方は到達不可能になる。

いま、複雑な例を考える。
一つの頂点に向かって実践と破線の矢印が伸びていた場合、破線のみが伸びていた場合と違って破線の経路は一切通る必要がない。
従って、11への到達は7と8の完了のみによって実現され、9と10は任意のイベントとなる。
そしてまた、7と8の完了と同時に9と10は到達不可能となるので、9と10は期間限定のイベントといえる。