ぼくふにゃです。
どこのだれが名付けたのかは知らないけど、体がふにゃふにゃしているからそうよばれているみたい。ぼくにできることは、走ることと、跳ぶことと、食べることだけ。そのなかでも、とくに好きなのが食べること。走ったり跳んだりするのは大きらい。ぼくの好きな食べ物はバナナです。バナナが食べれるんだったら大嫌いなことでもできるなぁ。
今回のおはなしについて
ある日のことでした。
ひさしぶりにバナナを食べたいなあ、と思っていたら、大きな穴(どうくつっていうみたい)の中にバナナがあるのを見つけました。それがとてもおいしそうだったので、ぼくは走ってバナナを取りにいきました。ぼくがようやくバナナにたどりつき、バナナを食べようとしたとき、いきなり大きな音がしました。
どうしたものかと、バナナをほおばりながらうしろを見ると、穴の入り口はいつのまにかしまっていました。ぼくが、バナナをあじわいながらまわりをみわたすと、かんばんがひとつありました。
バナナの洞窟
試練を克服したものにだけ
おいしいバナナを与えよう
やっぱりここにきてよかった、と思いましたが、ぼくはうまれつきばかなのでどうやったらバナナを食べれるのかわかりません。
どうか、ぼくにおいしいバナナを食べさせてください。
(ゲームの古い資料から見つけたテキストです。現在の設定とおおむね合致しているので再公開しました。)