「あつい・・・・あついよ・・・・・」
彼に唯一残っている、それでいて一生消えることのないであろう記憶がこれだった・・・。
そんなことはさておき、ふにゃはいまおさんぽちゅうです。
ずるっ!
ふにゃはいきなりすっころびました。
「だれだ、こんなところにばななのかわをすてたのは・・・」
しかしふにゃはなんだかかなしそうです。
むかしのことをおもいだしたのでしょうか。
「ぼくもたべたくなてきちゃったじゃないか」
ちがいました。
ふにゃはただばなながたべたかっただけのようです。
ここだけのはなしですが、ふにゃはばなながだいすきだったのです。
しかし、にわかにふにゃにえがおがもどってきました。
こんどはほんもののばななをみつけたのです。
「わーい」
ふにゃはよろこんでとりにいきました。
ばななをたべおえると、ふにゃはもっとうれしくなりました。
もうひとつどうくつのなかにばななをみつけたのです。
ばななにめがくらんだふにゃはそこがきけんなばしょであることにきづきません。
こうしてふにゃはばななをもとめてきけんなどうくつのなかにはいっていったのです。