劇場版第27作

ミージャと魔法のランプ

解説・感想

*1b
広いランプの世界を3人が冒険する形で進む話。
1人で何でもやろうというわけじゃなく、周りと協力しようといった主旨なのだと思われる。
とはいえ、凡人3人が力を合わせたところでどうにもならない困難*2が出てきたあたり、協力万能説を唱えているわけでもないようだ。

*1c
お菓子の魔神はどんなすごい奴なんだろうかと思っていたが、お菓子を勝手に食べたクリームパンダたちを咎めようとしたら逆に泣かされたという、あんまりな役回りだった。
クリームパンダたちが悪いといえば悪いのだが、空腹のまま歩き詰めだったこと、周りは岩場ばかりで食べる当てが他になかったこと、占有を主張する標識が何もなかったことを考えると、勝手に食べてしまったのは仕方がない部分があったといえよう。
だからといっていきなり泣かすのはやっぱりどうかと思うぞ！
まずは謝ろうぜ！

ランプの世界には、ミージャたちは魔法で入ったが、アンパンマンたちはアリンコ銃の力によって物理的に小さくなって入った。
もしかしてクリームパンダたちも物理的に飛んで帰ればこんな苦労をする必要はなかった…？

今回、敵らしい敵はばいきんまん一人(と、その配下のかびるんるん)だけだった。
いつもは形だけでも悪事に加担していたドキンちゃんやホラーマンも、コキンちゃんを助けに来ただけで、何も悪いことはしなかった。

*1d
ばいきんまんは泉の力で魔神バイキンマンに変身したわけだが、更にその先にバイキン竜の姿も存在していた。
魔神形態はランプの精霊を黒く大きくしたような姿。魔物や岩などさまざまなものを召喚したり、雷で相手をランプの姿に変えることができる。
更に、腕の数を増やした魔神形態の第2段階もあった。
竜形態は、『ばいきんまんの逆襲』に登場したバイキンドラゴンを赤く三つ首にしたような姿。三つの首で、それぞれ違う色の炎を吐き出す。
こちらも更なる変身を遂げ、三つ首の飛竜へと姿を変える。
どちらの形態も、力の源は尻尾の先にあるランプであり、これを破壊しない限り元気百倍アンパンチも効果がない。

*1e
途中、こわいこわいの森では、3人の思念が生み出した怪物たちに襲われた。
こわいこわいの森では、怖いことを考えるとそれが本当に現れるのだ。
大男のことをやたら具体的に考えたのはコキンちゃん。
ドロドロのことをつい考えてしまったのはクリームパンダ。
それらがたくさん現れると考えたのがミージャ。
お前ら絶対わざとだろ！