人魚姫のなみだ

あらすじ

人魚のサニー姫は今日も陸の世界に憧れて、浜辺で遊ぶ子供たちを見ていた。そんな人魚姫のさびしげな歌声が、しょくぱんまんには聞こえた気がした。
うずまき城に戻ったサニーは、かつて陸の世界に行ったことがあるという海魔女のおばばに、ベニイロヒトデの髪飾りで人間になれるという話を聞く。しかしベニイロヒトデの髪飾りにはゴロンゴラの呪いがかかっており、魔法の力がない者が用いるとゴロンゴラが目覚め、暴れだすという。それでも人間になって陸の世界へ行きたいサニーは夜中にこっそりベニイロヒトデの髪飾りを盗み出す。
海上に出ると、そこは昼間の陽気からは考えられない嵐で、サニーは津波に押し流されて沼地まで打ち上げられてしまう。ベニイロヒトデの髪飾りで人間に変化したサニーはそのまま力尽きてしまう。
パン工場への帰り道、しょくぱんまんは助けを求めるかすかな声を聞き、沼地に浮かぶサニーを救出する。パン工場で体をきれいにしてもらったサニーは、嵐で記憶を失った少女としてパン工場のお世話になることにする。
次の夜、遠くから聞こえてくる声に導かれて湖へと向かう。湖にはサニーを探しに来たヌラとおばばがおり、すぐに帰ってくるように言われる。世話になった陸のみんなと最後にもう一度会いたいサニーは、一日だけ猶予を貰う。
だがゴロンゴラの呪いは想像以上に早く進み、その日のうちにゴロンゴラが復活してしまう。復活したゴロンゴラは海を汚しに来たばいきんまんと一緒に大暴れしてうずまき城の住人を次々ヒトデに変えてしまう。
パン工場のみんなはばいきんまんが海を汚したことで異変に気付き、サニーと一緒に海へと向かう。
海の中に入り、ゴロンゴラが暴れているのを見つけたアンパンマンたちは戦いに水中に出るが、やはりみんな次々とヒトデにされてしまい、さらに海をきれいにするぐるぐる棒まで破壊されてしまう。
今度は自分がやるしかないと悟ったサニーは水中に飛び出し、ベニイロヒトデの髪飾りをはずして人魚に戻る。そしてゴロンゴラを静める方法を聞きだしたサニーはゴロンゴラに飲み込まれるのにもかまわずゴロンゴラを封印する。全てが終わると、海を浄化するぐるぐる棒もヒトデにされたみんなも元に戻り、陸から来たみんなとお別れするときが来た。
また一人になってしまったサニーはあの寂しい歌を歌いだすが、しょくぱんまんが来て一緒に歌ってくれたことで元気を取り戻す。