劇場版第8作

空とぶ絵本とガラスの靴

あらすじ

ある日、メロンパンナは図書館で一冊の絵本を借りてくる。
その絵本は童話『シンデレラ』の続きを描いたものだったが、ガラスの靴が無くなってシンデレラと王子様が行方不明になり、おとぎの国が荒廃したところで話が途切れていた。
中途半端な結末に疑問を感じながら居眠りをしていると、物語に出ていたフクロウのホッピーが絵本の中から飛び出してくる。
ホッピーに助けを求められ、メロンパンナとアンパンマンたちは絵本の世界に入り、おとぎの国に向かう。
おとぎの国に着いたアンパンマンは早速シンデレラに出会うが、その姿は魔法によりカボチャのカボちゃんにされていた。
シンデレラを元の姿に戻し、おとぎの国を救うには、一足のガラスの靴を見つける必要があるという。
片方の靴はアンパンマンが見つけたが、ばいきんまんたちに奪われてしまう。
そしてばいきんまんたちは、もう片方の靴も奪うため、ガラスの谷に入り込む。
そこには確かにもう片方の靴もあったが、ガラスの魔人“ガラゴン”に襲われてしまう。
ガラゴンに襲われたばいきんまんたちは、なんとか両方の靴を手に入れ、命からがら逃げ出す。
逃げ出してたどり着いたお城で、ドキンちゃんは手に入れたガラスの靴を無理やり履いて着飾る。
ガラスの靴を追いかけてきたガラゴンは、その姿を見てドキンちゃんをシンデレラと勘違いする。
そして、ガラスの靴を取り戻しに来たアンパンマンたちを盗人と思い、襲い掛かる。
アンパンマンたちがガラゴンと戦っている間に、カボちゃんはガラスの靴を取り戻す。
しかし、ガラゴンに捕まってしまったメロンパンナを助けるため、ガラスの靴をガラゴンに明け渡す。
そのとき、ガラゴンの瞳に一瞬王子様の姿が映り、ガラゴンは砕け散ってしまう。
ガラゴンは王子様が魔法で姿を変えられた姿だったのだ。
ガラゴンの破片を手にカボちゃんが涙すると、破片からガラスの靴が蘇る。
その靴を履くと、魔法が解けてカボちゃんはシンデレラの姿に戻り、王子様とホッピーも本来の姿に戻る。
こうして『シンデレラ』の続きの絵本は完結したのだった。