アニメ「それいけ!アンパンマン」の情報を掲載している非公式のファンサイトです。
基本的にあらすじでは結末まで記述していますのでネタバレにはご注意ください。
(設定)
日付 | |
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区分 | 劇場版第25作 |
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きっとできるよ。自分を信じて
あらすじ
鼻からハンカチを出して空の汚れを拭き取る象のザジおじさんと、ハンカチを出す練習をしている象の子パオ。
でもパオはちっともちゃんとしたハンカチが出せません。
パオは頑張るのが嫌になって空の世界を飛び出してしまいます。
そして地上に来てハンカチを出す以外のいろんな仕事に手を出してみましたが、どれもうまくいきませんでした。
いけそうだと思ったきらきら希望サーカスにも入れてもらえず、落ち込んでしまいます。
うまくできなくても希望をもって進んでいこうというアンパンマンの助言も耳に入りません。
一方ばいきんまんは、ドキンちゃんの進言でサーカスをやることに。
サーカス用のロボット“スゴイゾウ”を開発。
ところがスゴイゾウは事故により物を汚すロボット“ヨゴスゾウ”に変化。
ヨゴスゾウはあたりを汚しながら町に向かっていきます。
ヨゴスゾウに汚された町を見てパオはザジおじさんならハンカチを出してきれいにしてくれるのにと思いましたが、この町にザジおじさんはいません。
そこで自分でなんとかしてみようとしますが、やっぱりちゃんとしたハンカチはできません。
アンパンマンは顔を汚されながらも諦めずにヨゴスゾウに立ち向かっていきます。
その姿を見たパオは、アンパンマンの助言を思い出し、再びハンカチを出すのに挑戦しました。
そしてついに、うまくたくさんのハンカチを出すのに成功したのです。
ジャムおじさんや町の人々はそれぞれハンカチを手に取り汚れを拭き取っていきます。
アンパンマンも新しい顔で元気百倍になり、ヨゴスゾウをやっつけました。
その後、パオは空の世界に戻り、ザジおじさんと一緒に空をきれいにしていくのでした。
解説・感想
昨年の映画『よみがえれ バナナ島』の「復興」に続き、今回のテーマは「希望」*2。
町の人々がアンパンマンたちに任せきりにせず各々で助け合っていたのは昨年のテーマにも通じるものがあるように感じられた。
昨年の映画では復興を受け入れる側の心理を集中的に描いたためか復興そのものの過程は徹底的に省かれていたが、今回はその過程で必要になる「一人ひとりの地道な作業」が描かれていたように思う。もちろん映画の内容そのものは震災ではないのでハンカチで拭くという復興とは直接的には無関係の作業ではあるが。
上映前の情報ではきらきら希望サーカスがパオの話の中心になるかと思われたが、実際にはあまりに無残な採用選考が待っていた。
第一印象ですごく期待される → 特技を見せてください → 専門分野のハンカチは未熟すぎるため見せられない → それ以外の特技のでんぐり返しを見せる → それすら人並み以下で面接会場凍りつく → 結局ハンカチ見せることになる → 次はお客さんとして来てね。
就職活動に苦労している人には相当ぐさりと来るシーンじゃなかろうか。
パオは決して努力していなかったわけではない。
むしろ夢を持って頑張り続けた結果がこのザマだったので塞ぎ込んでいたのだ。
自分が空を飛べるようになるまでの実体験を交えて話をしたアンパンマンに対して、できるようになったからそんなことが言えるんだと返したのも無理なからぬことだろう。
じゃあどうすりゃいいのか。できる、できない、頑張った、頑張らなかった、そうじゃなくて、「やるしかない」が結局必要だったんじゃないかと思う。
今作ではそこまで語られなかったが、アンパンマンだって飛行能力が実用に堪えるようになったのはジャムおじさんを助けようとしたときだったのだ。
ザジおじさんやパオの出すハンカチはただのハンカチではなく清掃能力の高いもの。
拭くと周辺の汚れがごそっとなくなる。対象が固形物なら光って消滅する。
パオは最終的にハンカチを出せるようになったわけだが、ザジおじさんの壮大なスケールのハンカチと比べてみれば、やっぱりまだまだ子供サイズ。これからまだ伸びるのだろう。
ちなみにこのハンカチ、集めたらアンパンマンのマント代わりにもなる。元々白いハンカチだが、マントになると結局あのこげ茶色になる。
ザジおじさんが掃除をしていた場所は、アンパンマンワールドには似つかわしくない現代的な大都市。
そもそもザジおじさんはかなり昔にジャムおじさんと会ったことがある以外にアンパンマンワールドの人との交流があったと聞かないし、パオのピンチにもザジおじさんは全く駆けつけなかったし、もしかしたらザジおじさんはアンパンマンワールドとは別世界の人なのかもしれない。
テーマ曲の「希望のハンカチ」はオリジナルバージョンと映画バージョンの2種類あるが、両方使われている。
オリジナルバージョンはパオが能力を開花させるシーンで、キャラクターの歌声を重ねるように使われた。
映画バージョンはエンディングで使用され、前作まで使われていた勇気りんりんはエンディングに使われなかった。
今回も相変わらずジャムおじさんの避難誘導は素晴らしかったが、迅速な避難誘導にもかかわらず逃げ遅れた人が多かった。
こんなことを思う人は少ないと思うけど、私個人としてはこういうシーンがずっしり来る。
そして逃げ遅れた人々を助けたのは運よく逃げ延びた人々。
アンパンマンにありがちな超人一人の力で全て解決という展開ではなく、民間人一人ひとりの力が必要という描写。
テーマとはあまり関係ないかもしれないが、こういうところが印象的だった。
ばいきんまんたちは自分達で勝手にバイキンサーカスを開いたわけだが、山奥で身内だけで行っている。
パオを象役*3として拉致してきたことを除いては、サーカスそのものでは町の人に迷惑をかけていないのだ。
町を襲撃したのは暴走したヨゴスゾウの単独犯。
ロールパンナはメロンパンナの話の中のみに登場。セリフはなく短時間だったがちゃんとシナリオ的に意味のある登場だったので、いつぞやの20周年よりはいい待遇だったと思う。
「ジャムおじさんが言ったの。希望を捨てちゃだめだって」という話のときにこの件が出たわけだが、つまりこれは、ロールパンナの件で一度メロンパンナが希望を捨てかけたということか。
そういえばコキンちゃんは見かけなかった。公式サイトのイラストではあんなに元気にハンカチ振ってたのに…。
パオの挑戦した仕事
- ザジおじさんと空の掃除(大きなハンカチが出せなくて放棄)
- ジャムおじさんとパン作り(形も味も悪いのしかできなくて放棄)
- しょくぱんまんと給食配達(よそ見して給食を落としてしまい放棄)
- モオさんと家畜の世話(すっころんで餌をこぼし放棄)
- ヤギおじさんと畑仕事(鍬がうまく扱えず放棄)
- うめぼしばあやとおにぎり作り(形が崩れて放棄)
- きらきら希望サーカス(選考落ち)
- バイキンサーカス(そもそもやる気なし)
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コメント
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>てんどんまん、カツドンマン、かまめしどん
反映しました。アンパンマンとパオが一緒にパトロールする場面で確認しました。
>ピエロくん
反映しました。エンディングで確認しました。
>うなどんまん、コキンちゃん、うなどんまんの屋台
却下しました。確認できませんでした。邪魔なんでコメントも非表示にしておきました。
>しょくぱんまん号
反映しました。しょくぱんまんと一緒にパンの配達に行く場面で確認しました。
>サラダ姫、カステラ男爵
却下しました。確認できませんでした。より詳細な情報がありましたらお願いします。
>ジャムおじさん、バタコさん、チーズ
却下しました。現在の位置で問題ないと判断しました。
ドン・キ・ホタテやマスタード男爵と同じシーンに登場しています。
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