アニメ「それいけ!アンパンマン」の情報を掲載している非公式のファンサイトです。
基本的にあらすじでは結末まで記述していますのでネタバレにはご注意ください。
(設定)
日付 | 2018-06-30 |
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区分 | 劇場版第30作 |
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オープニング曲 | |
エンディング曲 |
あったのに…何か、大切なこと…
ばいきんまんが、ゴミをどこかに転送してその場から消し去るハイパーゴミキエールを開発。大きなゴミを無理やり詰め込もうとしたところ、逆流して小さな子供が転送されてくる。何もかも忘れて、自分の名前もわからないその子供に、クルンと名を付け、一緒に暮らし始める。
そのころから、アンパンマンワールドでいのちの星が観測されなくなり、黒い星が飛来して地上に被害を及ぼすようになる。
ある日、クルンはばいきんまんとはぐれてしまい、そこで出会ったアンパンマンと、パン工場で暮らし始める。それに前後するように、クルンは人々や自分の生まれた意味をしきりに気にするようになり、夜な夜なうなされるようになる。ある夜、クルンは真夜中に目を覚まし、寝ぼけたまま導かれるように黒い星の落下点に赴き、黒い星を光輝くいのちの星の姿にする。
ジャムおじさんは文献を紐解き、黒い星が現れたのは、いのちの星のふるさとに災いが起きたためであると特定。クルンもいのちの星に関係があると判断され、クルンを連れて、宇宙の彼方にあるいのちの星のふるさとに向かう。
いのちの星のふるさとで見たものは、無数のゴミがいのちの星を汚染していく光景だった。バイキン城のハイパーゴミキエールはここにつながっており、壊れたバイキンメカの残骸を送り込み続けていたのだった。
アンパンマンたちが到着すると、ゴミが集まって様々なバイキンメカの姿にになる。黒い星の力でアンパンマンをやっつけたかったばいきんまんは、メカたちにアンパンマンを襲うよう命じる。
しかし、メカたちの中心となる新しいメカ“バイスター”が他のメカを分解してばいきんまんを襲う。アンパンマンがばいきんまんを助けるが、今度はアンパンマンのほうがゴミに押しつぶされそうになる。アンパンマンの仲間たちもばいきんまんたちもアンパンマンを助け出そうとするが、その間にもアンパンマンは押しつぶされ、いのちの星が抜けていく。
地上では、黒い星の被害が広がる中、町の人たちみんなが、遠くで戦うアンパンマンのため、星にいのる。
祈りに応えるように、クルンの周りの黒い星が少しずつ輝きだす。そのとき、クルンは「自分にはいのちの星を守る役目がある」と思い出す。そして、周りの黒い星全てを元のいのちの星に戻す。
輝きを取り戻したいのちの星と、新しい顔で、アンパンマンが復活。ばいきんまんと協力して、バイスターを粉砕。やがて、黒い星やバイスターの被害も消滅する。
クルンはいのちの星を守る役目を果たすためいのちの星のふるさとに残り、アンパンマンとばいきんまんたちは帰途に就く。
*1
アンパンマン30周年記念。長くなるので、章を分けて記述する。
*2a
冒頭は、一昨年から恒例の、歌とダンスパート。星祭りの出し物の練習で、元気100倍!タンバリンを鳴らしながら、『星にいのる~2018サマーサンバ・バージョン~』や『サンサンたいそう』を踊る。
『星にいのる~2018サマーサンバ・バージョン~』は、今作のテーマ曲。しんみりした歌詞とメロディの名曲『星にいのる』の、陽気でゴキゲンなサンバアレンジである。初めてこの歌を聴いたとき、私はあまりのギャップにトチ狂ったことを呟いてしまったが、テーマ曲がご機嫌にアレンジされても本編はちゃんとしたストーリーなのでご安心を。伴奏はそれなりにサンバっぽい感じになっているが、もともとのメロディがしんみりしているので、曲全体としては、明るい星にいのる、と言ったところ。踊りの振り付けはサンバとは特に関係なく、タンバリンを流れ星に見立てて流れ落ちるように揺らす。あと間奏で顔芸。
『サンサンたいそう』は、おなじみのエンディングテーマで、エンディングでよく見るあの踊りをする。右手にタンバリンを持っているので、右手を動かすところでシャンシャン鳴らす。途中でシーンがバイキン城に切り替わり、だだんだんを建造するばいきんまんのミュージックビデオ風になった。この曲は別にテーマ曲でもなんでもないが、あとあとのことを考えると、歌詞(赤い目らんらん)が微妙に伏線っぽくなっている。
*2b
「何のために生まれて、何をして生きるのか」、自分の役目とは何なのか、これが今作のテーマとなっている。
クルンの役目は、「いのちの星を守ること」。これは、歌とダンスパートが終わって早々に判明するが、クルン本人はバイキン城に来た拍子に忘れてしまっている。視聴者は、最初から分かっている結論を、作中のキャラクターがどのように気付いていくかを見守ることになる。
アンパンマンの役目は、「困っている人を助けること」。それはばいきんまんが相手であってもぶれることはない。まあ、普段だとばいきんまんが「困らせる側」だからアンパンチせざるを得ないわけだけど。
ばいきんまんの役目は、「アンパンマンをやっつけること」。アンパンマンがいなくなればいいわけではなく、自分の手でやっつけるところにこだわりを持っている。これがアンパンマンを助ける理由にもなるのだ。
他のみんなは、おおむね「わからない」。ジャムおじさんは、どんなに小さな命でもそれぞれの役目を持っていて、それに気付くことができたら幸せなことではないかと述べている。ロールパンナがテントウムシを手に取るシーンが象徴的。
*2c
クルンは記憶喪失だったため、自分の名前も思い出せずにいた。名前を訊かれて「くーるるん?」と呟いたのを、ドキンちゃんが「クルン」と解釈した。聞こえ方次第では「クルルン」になってたんじゃないか。記憶を取り戻しても名前を思い出さなかったので、もともと名前がなかったのかもしれない。
*2d
今回のバイキン城は各種レクリエーション施設が充実。テレビゲーム、ボウリング場、ライブ会場などなど。よくゲストキャラが入り込んで大変なことになってしまう機械室は出なかった。
*2e
コントロール室のモニターは、いつものワイヤーフレームではなく、カラーのラスター画像(ドット絵)。この画面でクルンとドキンちゃんがゲームに興じていた。パン工場にいるクルンもこのモニターを通じて確認していた。
*2f
バイキン城内のライブでクルンが持っていたのは、冒頭のお祭りのシーンで出ていたのと同じタンバリン。祭りの参加者に配布されたものだろうと思われるが、ばいきんまんも普通にもらえたのだろうか。ホラーマンやコキンちゃんといった割と穏健な仲間もいるのでそっち経由で入手した可能性もありそうだ。
*2g
問題は、地下のゴミ処理場にあるハイパーゴミキエール。機械により人工的にワームホールを作り出し、ゴミをどこかへ転送するという壮大な仕組み。転送先は不明という何とも危険かつ無責任な代物である。実際の転送先は、いのちの星のふるさと。この機械が逆流した拍子にクルンが転送されてきた。今回の騒動は、だいたいこれのせい。
*2h
今回のアンパンマン号は、宇宙船アンパンマン号。外が見える窓が側面にもついている。
毎回突っ込みどころ満載な発射場だが、今回は、パン工場が丸ごと移動して、その下から発射場が現れる。
*2i
クルンがおなかをすかせたときや、パトロールの途中など、アンパンマンが顔を分けてあげるシーンがたびたびあった。
その中でも特筆すべきは、無人星に不時着したときにばいきんまんに顔を差し出すシーン。ばいきんまんは、空腹とプライドの葛藤の末…この先は実際に見たほうがいいだろう。このときの二人の気持ちの食い違いを考えてみるのも面白いかもしれない。
*2j
黒い星は、いのちの星が、バイキン城のゴミの影響を受けて変化したもの。空から落ちてきて、周囲に悪影響を及ぼす。直接触れると、青黒い稲妻が走り、ダメージを受ける。周囲に広がる黒いシミに触れても、体力を奪われる。
クルンには、黒い星をいのちの星に戻す力がある。黒い星は当初所かまわず飛んで行ったが、クルン到着後は、クルンに寄り添うように周囲を漂っていた。最終的に、各地に散らばった黒い星も、いのちの星に戻って空へと消えていった。
*2k
復活したメカは、だだんだん、ゴロンゴロ、もぐりん、ジャイアントベアリングロボ、チェンジバードロボの5種類。スゴイゾウらしき残骸もあったような気がしたが、これは復活しなかった。
過去の映画(『勇気の花がひらくとき』や『ルビーの願い』)の強敵までもが登場する豪華な顔ぶれだが、再生怪人のお約束にもれず、弱い(参考外部リンク→再生怪人の考察)。
鳴き声的なもの(DFV VGLさんのコメントから転記)
だだんだん:「だだんだぁーん」
ゴロンゴロ:「ゴォロンゴロォー」
チェンジバードロボ:「ヴァーッドッ」
ジャイアントベアリングロボ:「ロボッ」
もぐりん:「無し=飛行・ドリルの回転音」
*2l
今回の敵は、バイスター。いのちの星のふるさとで、バイキン城のゴミが勝手に集まって出来た謎の存在。キャラクターと呼んでいいものか微妙だが、ここではキャラクターとして扱う*3。名前は作中では明かされないが、パンフレットで確認できる。
バイスターの外見は、暗い色の球体に、先の丸いツノが生え、赤い目が爛々と輝く姿。ばいきんまんの意匠を部分的に備えつつも、表面がデコボコだったり、単眼だったりと、歪な姿となっている。
ツノの部分から赤黒い稲妻を発射してゴミを操ったり、触手を伸ばしてビームを発射したりする。触手から放たれるビームを浴びると、流れ星の姿になってしまう。最終的に、そのビームを逆に利用され、無力化した。
メカを壊されてもすぐ修理して再出撃したり、多方面を狙いつつもアンパンマンに特に執念深く攻撃したり、味方のはずの者を躊躇なく狙ったりと、その行動は、敵意に満ちた(または調子に乗ってる)ときのばいきんまんに似る。武装を破壊され、やけくそになって無防備にアンパンチに突進していく様は、さながら“いつものばいきんまん”のようだった。
*2m
アンパンマンたちが黒い星の根源を断ちに飛び立っても、町には黒い星が降りしきる。アンパンマン不在のアンパンマンワールドで自分たちの身を自分たちで守らなければいけなくなった。ロールパンナやハンバーガーキッドなどのヒーローたちも積極的に動いていたが、町の人々も、助けを待つばかりでなく、お互いに助け合い、励ましあっていた。
自分たちの力では直接解決不可能な問題に対し、町の人にできることは、“祈ること”。遠く遠く、声も届かず、見守ることさえできないほど遠くで頑張る人のため、空に向かって祈りをささげた。
このシーンで満を持して流れた曲が、『星にいのる』のオリジナルバージョン。お祭り用に楽しいアレンジだったサンババージョンに対し、原曲となるこちらは、優しく美しいメロディ。
*2n
パンダじゃないやい!
クリームパンダのお決まりネタは健在。今回は、ご丁寧にも、姿がパンダ化するだけでなく、背景も水墨画風になり、手には笹。パンダじゃないか。
*2o
寝るとき眼鏡は外してもリボンは外さないミミ先生。
子供たちの有り余るバイタリティに大人たちがついていけないとき、その橋渡しをするのも教師の役目ではないか。今回のミミ先生を見てそう思った。
*2p
いのちの星のふるさとに到着するまでには、ゴミラの星ことヤーダ星も経由。ゴミラは見かけなかったが、ルルンとその仲間がいた。ゴミを食べてくれるゴミラを連れていけばあっという間に解決だったのに、と思ったけど、あんな凶悪なゴミ食べたら邪悪化して暴走するか…。
関係なかった。
“いのちの星”というキーワード繋がりで、劇場版第18作『いのちの星のドーリィ』を思い浮かべることもあったが、キーワードとなるいのちの星に対するアプローチが、正反対と言ってもいいぐらい異なっていた*4。ドーリィ本人も登場していない(はず)。
いのちの星の伝承や、星祭りなど、根本的な設定については、もちろん『いのちの星のドーリィ』と同様。
*2q
エンディング曲は、勇気りんりん。劇場版第15作『ルビーの願い』と同様、みんなで歌うバージョン。映像は、いのちの星のふるさとからの帰り道と、星祭り。
帰り道の映像では、ばいきんまんがアンパンマン号にちょっかいを出して、簡単にバックを取られ、ノーズパンチで小突かれている。
あまり大々的に告知されていないが、今回もプレゼントクイズがある。
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答はもう出題時点でわかり切っているようなものだが、一応、出題と回答を記載しておく。
クイズ:バイキン城の地下にある大きなごみ箱「ハイパーゴミキエール」を作ったのはだーれ?
答:ばいきんまん
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コメント
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ブラックノーズの勇気りんりんもキャラクターたちが合唱してるよね?
どの作品のスタッフクレジットには歌ドリーミングとしか書いてないの実際どうなんだろうか(ななしまん 2023-02-14 13:26:34)
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